足立見聞録

Belo.Horizonteからバスで7時間300km離れたサンフランシスコ川のほとりTres Mariasにやって参りました。

実はこのサンフランシスコ川、日本人が釣りをしている記録があまり無く、ベストシーズンさえ良く分かっておりません。

ただ唯一分かったのは、この川にはドラードがいて、このサンフランシスコ川水系にしか生存しない固有種である事。

その名を通称プラチナドラードと言う事！

大きい個体では10kg越えまで成長するらしく、明らかな事は日本語で明記されていない為、日本人にとってはベールに包まれたドラードであると言う事。

その姿はプラチナ色に輝き美しい限りであるらしいのです。

この事をTERUさんから聞いた時にはいつか旅をしたいと思っておりました。

このサンフランシスコ川はアマゾン川には一切流れ込まず、大西洋まで伸びています。

TERUさんもアマゾン水系から離れているので足が遠のいてあまり旅をしていないらしく、プラチナドラードが見たい！！との御一報。

いや私もその姿を早く見たいのでこの地に立っているのです！！！

と言う事で先ずは恒例行事となった街のメルカドを人に聞きながら探しますが…

ありません！！！

何故！？

これはミスったかな↓

と気をとりなおして釣具屋探しへ！

この街には4件釣具屋があり、全て周って話を聞いていくうちに、どうやらプラチナドラードはこの街で間違い無いようです！

それにしても切り捨てたサンフランシスコ川の下流が気になります。

皆に聞いてまわりますが、下流は遠いし行った事無いから知らない…との事。

ですよね～

でも気になります。1/2の確率でノルかソルか…

１つ嬉しいのは、今がどうやらシーズン終盤であるらしい！！と言う事です！

これはラッキー！1回目からシーズン中に釣りが出来る事自体が大大大吉です！

早速ピロテーロ(案内人)を探します！

しかし、釣具屋で聞いてもらいますが、夜遅くなってしまい、電話も繋がらず閉店の時間に…

日程も相当押して来ましたがまぁ明日早朝からピロテーロは探しましょう！

とぼとぼ適当に歩いて見つけた安宿までの帰り道！朝にベロ・オリゾンデのメルカドでピラルクの串焼きを食べてから水しか口にしてないので、腹が鳴っております。

むむむ！？レストランの壁にかかる木彫りのドラードが目に飛び込んできました！

迷わず夕食はココです！

なんとご主人では無く女将さんが釣り好きとの事！

自己記録はなんと8kg！

写真も見せて貰いました！

プラチナドラードに間違い有りません！

胸は高鳴るばかりです！

明日は朝から川の方面へ向かってみます！

ボア・ノイチ！

サンフランシスコ村から400キロ南下した街、Belo・Horizonteに到着しました。

ポルトガル語読みでベロ・オリゾンテ

スペイン語読みでベロ・ホリゾンテ。

非常に親近感の湧く街です！

次なる目的地のバス出発までの4時間はこの街で情報収集です。

先ずはMercado(市場)へ。

魚の流通を見て回ります！

いきなりドラード発見！！

しかしながらこのドラードはパラナ川産。私の求めているドラードではありません。

ドラードってパクーやタンバキよりも高価なんですね！魚屋さん曰く、サンフランシスコ川のドラードは入荷して来ないようです。

目的地から300kmしか離れていないのに、1000km以上離れたパラナ川産のドラードが入荷してくるんですね～不思議です。

私の目的地にもデカいドラードがいるぞ！

Muito grande!との事！

期待が高まります！

メルカドと言えば、ピメンタでしょう！！

やはりブラジル料理には欠かせません！

各１つづつ購入です！どれが1番旨辛いのでしょう！

楽しみです！

なんせブラジルの料理は大味です。

日本のようなきめ細やかな味は少なく、旨味と言う概念が少ないように感じます！

そんな時このピメンタが大活躍！

一食一本ずつ食していきます！

味の素を振りかけても良いんですけどね。現地料理と相性が悪いのかすぐに飽きます。

メルカドの後は恒例の釣具屋巡りで情報収集です。

2件釣具屋を巡り情報収集しましたが、全員の意見が同じ！

トレッス・マリアスに行け！との事。

私もgoogleマップと常ににらめっこしておりますが、下流ならカンニデー・デ・サンフランシスコ、上流ならこのトレッス・マリアスが最も臭うな～と思っておりました！

なにせ3160kmと気の遠くなる長さのサンフランシスコ川。

日本列島より長いんですよ！

トレッス・マリアス～ソブラジーニョ間が最もダムとダムの間が長いのです！

その長さ約1300km！！

と言う事は、そのダムの流れ出しにはウジャウジャとドラードが溜まっているだろうという希望的観測です。

仲良くなった釣具屋の釣り吉や店員さんがまくし立ててきます！

トレッス・マリアスのドラードは20kgはあるぞ！！…

まぁ大体良くて10kgでしょう…

行って確かめて参ります！

西へ向かいます！

チャオチャオ！

18時間バスに揺られながら、リオデジャネイロから1000キロ離れた街、サンフランシスコ川のふもとにある街サンフランシスコにやってきました。

全長3160kmに及ぶブラジルで4番目に長いサンフランシスコ川が今回の舞台です。

稚内から鹿児島までが2600kmですからこの川が如何に長いかおわかりいただけると思います！

本来10日間かけて調べようと思っていたのですが、足を怪我してしまったので残り6日間と時間も短くなってしまいました。

最下流部から上流に移動して調べながら旅を続けベストポイントを見つけようと言う作戦だったのですが、先のボリビアドラード釣行に時間を割きすぎて全く時間が足りません。

ですので作戦変更して、川の真ん中あたりの街で上流と下流の様子を聴きながらどちらかを選択して旅をする事にしました。

しかしながらこの街、電波状況が最悪です。何回もトライしているのに全くブログが更新出来ません！

釣具屋と漁師さん、釣り吉達から話をうかがうこと60人程度…8割の意見が上流との事です！私は最下流のダムに狙いを定めていたのですが…心残りですが逆戻りです！

南へ下ります！

サンタクルス・デ・ラ・シエラから2600kmバスを乗り継いで国境のプエルト・スアレス～コルンバを超え、中継地であるリオデジャネイロに到着致しました。

皆様に御心配頂きました化膿した足ですが、サンファン・デ・ヤパガニでの2日の休息と丸々2日間半バス乗って休憩したお陰でポロポロとカサブタが剥がれはじめ、完全回復致しました。

御心配ありがとうございました！

リオデジャネイロといえば、映画でお馴染みコルコバードのキリスト像にコパカバーナビーチ！

今回の旅唯一の観光タイムでございます！

今から約25年前、思春期真っ只中の中学生だった私をTVから刺激したコパカバナ子(死言)先輩達。

その本場！

男に産まれたのであれば、一回は目に焼き付けたい絶景が待っている筈！

意気揚々と早朝にバスを降りると…

ん！？？…

あれッ！？？…

さっ…寒い…

雨までシトシト降っております…

ハッハーン！…そういう事ね↓

いくら陽気なブラジル人や私とはいえ、

こんな寒い天気に水着でビーチなんてあり得ません↓

ビーチで水着を買って、コーラの瓶のようなStyleのビキニギャルを眺めながら、20日間我慢したビールを解禁する計画は台無しです！！！

と次なる目的地のバス会社を探します…

が、出発は夜の23時のみ…

他1社のバス会社は満員…

まぁ折角ですから気を取り直して僅かな希望にすがりながらコパカバーナビーチへバスで向かいます。

バスから見えた電光掲示板に16℃の文字…

もう夢も希望もありません…

やっとの思いでガラガラと荷物を引っ張りながらビーチに着くと…

やっぱり誰もいません！！！

しかもシケてます！！！

折角ですから記念写真を撮りました。

なんて空気の読める銅像でしょう！！

戦争による悲劇を描いているのでしょうけどあまりにもタイミングが悪すぎます笑

チャオチャオ！コパカバーナ！

気をとり直してコルコバードのキリスト像です！

雨はやみましたが、霧がかかっております…

キリスト様はあれがキリスト像！？？という程度にうっすらとしか見る事が出来ませんでした…

街の方々に話を伺うと一昨日までは暖かかったが今日から急に天気が崩れたらしいです↓

釣旅をしていれば良く聞くセリフです。

昨日まではよく釣れてたんだけどね…

きっと数日後には釣れるようになるよ！

とか、もう聞き飽きました。ウンザリです。

私は何の為にリオに来たのでしょうか？？

そうです！！

次なる目的地に向かう為です！！

北へ向かいます！！！

ボリビアには現在約14000人程の日経人及び日本国籍の方が移住しているようで、私が訪れた街はサンファン・デ・ヤパカニという村だ。

巨大な農園や牧場を経営されている方々が多く、厳しい自然環境の中で働かれていて、皆さんお身体にトラブルを抱えていらっしゃる事も少なく無い。

整形外科もあるようだが、ほとんどが救急外傷や手術・薬剤治療のみで細やかなトラブルなどはあまり診てもらえないようで、皆様から歓迎して頂いたので2日間は緒方さんの御屋敷の一室をお借りして治療させて頂く運びとなりました。

やはり重い荷物を運ぶ仕事故の腰・首・腕のトラブルが多く、治療していて地域性を強く感じました。

高齢の方々は全国共通でやはり肩凝りに悩まされる方々が多い。毎回診察できるなら良いのですが、私もたまにしか来る事が出来ないので、手技と運動指導をさせて頂きました。

やはり自分である程度、自己管理ができる知識は必要ですね。
日本語が通じるので、インディヘナの村で少ししか話せないスペイン語を辞書で調べながら行った治療とは打って変わって大変捗りました。

村のお医者様にも来て頂きました。
手の痺れに悩んでいらっしゃるようでした。
ドクターの手が痺れるなど一大事です。幸いにも軽傷でしたのでしっかり治療して軽快させて頂きました！

また一年後にはこの地を訪れたいと思います！

緒方さん！松崎さん！吉永さん！大変お世話になりました！
皆様、お身体ご自愛なさってお大事にされて下さい！
西へ向かいます！
アディオス！