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てるてる坊主とピララーラ

今年のネグロ川釣行は雨に悩まされた…

全日程の1/3は雨…

一旦収束を迎えてしまったエルニーニョ現象の恩恵はもう無い…

2025年1月現在のネグロ川は既に水タプタプになってしまったようだ。

私がバルセロスを去った時から既に3m以上増水していて、マナウスにいたっては9mも増水している。

もう一度、南米に飛ぼうかと計画していたがこの状態では流石に無い。

キャンプではジェットリオ氏がてるてる坊主を作って晴天祈願をしてくれていた。

ネグロ川ではてるてる坊主の事をPraiano(プライアンノ)と呼ぶようだ。

日本式のように吊るすのでは無く人形系だ

まとまった雨が降って表層水温が落ちると、水面から生命感が一気に消え去る

こんな時私は、無理にツクナレを狙わずにエサ釣りを楽しむようにしている。

地球の裏側でも全く同じで、雨の後はナマズ類は絶好調だからだ。

エサを咥えて走る独特のアタリはエキサイティングで、ファイトとなればコンク400のフルドラグを引き出すパワフルさも興奮度は高い◎

ナマズ系のポイントは経験上ほぼ同じで、

① Fundo フンド(底・深さ)5m〜10m

②Cohentesa コヘンテーザ(流れ)

③Hemanso へマンソ(反転流)

④Afluenteアフルエンテ(合流地点)

の要素が多い程良い👍

ネグロ川で釣りをしていると良く上記のポイントを通過する。

ツクナレとは全くポイントが違うので、スルーしてしまっているだけでその下にはこんなナマズ達が生息しているのだ

ツクナレ狙いではMasso66XXHに大型ダイビングペンシルかビックベイトが付いているが、先をワイヤーハリスに変えるだけで簡単に準備が整う。

二本立てで使えるのがMasso66XXHの特筆すべき点で、旅の用心棒的存在という事もあり、こんな時に傍らにいてくれたらなんとも頼もしいのだ。

ポイントを変えての一投目にヒット

答えが簡単に出るのもこの釣りの魅力

エサは30cm位のピラーニャ1匹まるごと背がけ

コマ切れにしたエサでも良いのだけれど、エサ取り(ピラーニャ)にすぐかじられてしまうので今回は丸ごと1匹使用した。

エサの重さが3〜400g前後はあるので、このクラスはキャスティングできないと釣りが限られてしまう。

ファイト中もMasso66XXHは全然余力を残しているし、30kg前後のピララーラならコンク400のドラグも丁度良い◎

何よりおとぼけ顔が愛らしい◎

Rod:Tulala Masso66XXH

Reel: Shimano CONQUEST 400MD

Handle:DRT Varial110

Line:YGK ODDPORT#8

Leader:TAIYO WYLON #32S

Sleeve:YO-ZURI#2

Hook:Mustad

ではチャオ!

アレグリア川6days

アリラハ川からバルセロスに戻るとボンバダ特攻隊長西村氏がバルセロスに到着していた。

1日休養を取り、物資補給を済ませたら翌日早朝には出発だ。

今回は初めての川への冒険

水位の関係でホテルボートが入りにくい川を選択したのだ。

ツクナレ釣りにおいてはフィッシングプレッシャーはかなり重要

我々なりに考え抜いた結論だった

釣れるよ

普通に釣れまくりですよ

中型サイズまではね

しかし80cmを超える大型となると、

絶対数も、出会う機会も少ないのが現実

そして出会いは突然訪れる

 

西村氏ラインブレイク

完全に無言…

悪い空気だ…

10kg前後の魚ではフロロ70lbは普通切れない

しかし現実に切れたのだ…

結び方やドラグ設定が悪いんじゃないかって?

彼はエキスパートアングラーだ

そんな失態は無い

それがアスー

追い討ちに冷たい雨が降る

表水温は一気に低下

水面から生命感が一気に無くなる

泣きっ面に蜂とはよく言ったものだ

こんな時はメイアグア(水中)だ

アスーのド派手な水面バイトは見れないが

背に腹は変えられない

最後の釣行に華を添えてくれたアスー

今回最大の長さだったので、ボカ計測では無く

スケール計測で7kgジャスト

びっくりなスリム具合である💦

今年は大減水の関係でスポーニングの時期までズレているのだろうか?

雨の関係でセカンドスポーニングに入ったのだろうか?

アフターから回復して絶好調の時期に来ている筈なのに…

なぜか魚は細いのだ…

80cm 7000g[31.4inch  15.4lb]

Rod:Tulala Masso60MH

Reel: Shimano 18AntaresDCMD

Handle:2014CONQUEST 76mm

               DRT Slim J knob

Line:YGK ODDPORT#6

Leader:Prosere Nanodax110lb

Snap:Bombada Ostra XL

Lure:Deconto Biruta130

Ring:Bombada Forte#5

Hook:Gamakatu SPXH#3

大減水の期待が大きいだけに、自己記録更新が頭にチラつく…

悪い癖だ👎

せっかく釣れてくれたアスーへの感謝を忘れるところであった…

思い通りにならないのが自然

思い通りにならないのが釣り

思い通りにならないから夢があるのだ

その中で思い通りにいかず、心穏やかではないだろう西村氏から『パラベンス!』(おめでとう!)と握手の手を差し伸べて、沢山写真を撮ってもらった。

 

感謝である◎

 

最も大切な事が

一瞬とは言え頭から抜け落ちた自分を恥じた

そして翌日

快晴!

痛快に水面が爆発した!

西村氏!汚名返上!

無事ネットイン!

見事なオイテンタ(80cm)のアスー

盛り盛りのコブ

いや〜羨ましい!

おめでとう!!!

舟にも笑いが戻った◎

釣りのペースはお互い全く合わないが

たまには2人で竿を並べるのも良いものだ◎

次回はアレグリア川の続き

『てるてる坊主とピララーラ』

お楽しみに

チャオチャオ!

アリラハ川5days

アラカ川を7日間釣り、1日休憩を挟んで物資補給を済ませたら次なる川へ

セカンドアタックは、Gege氏の地元でもあるアリラハ川

去年12月に来た時と比べると、写真右の木に舟のロープを結んでいたので、1.5〜2mは水位が低い

期待は高まるがいきなりの雨…

水位は最高だが、雨による水温低下で暖かい水を好むツクナレはシビアになってしまう。

こんな時、実はナマズ類は一気に高活性化する

ポイント移動の合間に深場へブッ込むと…

たまに釣れてくれるピララーラ君

ほとんどピラニアに餌を取られるだけなんですけど、たまには◎

いれば2、3投で食ってくるので、せっかちな私でも好きな釣りです◎

Masso66XXHに本気リールを付けた時に限って

フィリオッチ(子供)

まぁ釣りってのはこんなもんです◎

デカいアスーは釣れないけれど

デカいボーボレータは釣れ続きます

アホみたいに釣れます◎

永遠に釣れ続きます◎

Gege氏も続いて!

おや?

おやおや?

デカくない?

デカいよね?

竿ヒン曲がってますよね?

タカシごめん!デカいの釣っちゃった💦

もう釣りしないから…

(10日間の中で最大魚)

とバツが悪そう🤣

見事なアスー!!!

気にしないで!おめでとう!

去年私がプレゼントしたルアーじゃない!?

いゃ〜嬉しいよ◎

78cm ウェイト未計測

私も続くべく去年9650gの自己記録を釣った場所へ

意気揚々にアマゾンスプークを投げ込んで

ようやくの大型!!

にあと1センチ足りませんでした。

79cm  17lb(ボガ計測)

傷一つ無いパッカアスー

5日目に本流でバカデカい個体の捕食を目撃!!

投げるも反応無し…

その場で30分待機

また捕食が始まり、すかさずキャスト!

も食わず…

また待機30分…1時間…

どうやら移動してしまったようで、探しても姿は無し…

思い通りにならないのが自然

思い通りにならないのが釣り

思い通りにならないから夢がある

次回はサードアタックです◎

チャオ!

渇水のアラカ川7days

120年ぶりと言われる今年の大渇水。

2010年から待ちに待ったり14年…

9月を過ぎる頃から、私の頭はネグロ川の事でいっぱいでした。

何故にそこまで水位にこだわるかと言うと…

水没していたジャングルは陸地となり、水の面積が圧倒的に狭くなって魚がウルトラヘビーカバーから川に入らざるをえない事。

マザーボートが上流まで登って来れないので、フィッシングプレッシャーから解放された釣りが可能な事が大きな要因です。

この水位が2m以上あがる事を想像してみて下さい。

太平洋の満潮と干潮以上の差があるのです…

過去の増水時の釣果と2023年の渇水時の釣果を比較すると少なく見積もって2〜3倍以上の釣果の差がついています。

ネグロ川本流ですら、このように大型船は座礁する状況

期待は高まるばかり…

舟を押さなければ上流にはアタックできない事を想定し…

隔離されたパラダイスを夢みて!!!

ガソリンも少なめ…

舟を押す筋肉要員すらも確保し

氷さえ持っていかない徹底ぶりで

意気揚々に狙いの川を昇ってみると…

普通に昇れるやないかい!!😭

あと50cm〜1m引いていれば…

装備のない舟は全て立ち往生せざるを得ず

1人パラダイス❤️

の筈でした…💔

雇った筋肉要員も仕事が無いのでただの付き添いに…

更には追い討ちの大雨…

水位はまたたくまに上昇して、水温は低下…

タフコンディションに加えて

ボートが入りやすくなった為にフィッシングプレッシャーも急増

大型のアスーは何処へやら…

それでも大型のボーボレータは釣れ続けます◎

更なる豪雨に落胆しながら、屋根のあるポサーダへ緊急非難…

地元のご夫婦のご好意で、初めてのラーゴを教えて頂きまして…

翌日舟を押してアタック!

何とかそれなりサイズ75cm14lbを1本

Gege氏も続いて72cm◎

更に翌日もプレッシャーのかかっていないパラダイスラーゴを目指して強引に舟を進めます💪

行きは3時間💦

 

ヤブ漕ぎならぬ、ジャングル漕ぎw

行き着いた先は…

パラダイス❤️

アホみたいに釣れ続けます❤️

しかし大型アスーは混ざらず(涙)

また2時間ジャングル漕ぎして帰路に着きました。

思い通りにならないのが自然

思い通りにならないのが釣り

思い通りにならないから面白い

次回はセカンドアタックです

チャオ!

座礁・下痢・腹痛の船旅

マナウスからバルセロスへの移動は舟か飛行機の2択。

舟(火水金)30時間280レアル(7000円)

飛行機(不定期)2時間1100レアル(29000円)

と完全に飛行機一択なのだが、今週は日曜日にしか飛行機は無いとの事で、到着の早い金曜昼の舟を選択してしまった…

過去にも苦い思い出のある舟移動…

よく石鹸で手を洗い…

飲み物にも気をつけました…

が!!!

不覚ッ!!!

くだりやがりました!!

これを書いている今もピーピーであります…

こうなってしまったら

おならは全て便座に座ってから!!

おならだった試しは一度もありません!!

すべからく水分と一緒に出てしまいます(涙)

便座でしょんぼり用を足していると

ゴッゴッゴッウゥーン!

舟が何かにつっかえたような音と衝撃!

その揺れで…

あろう事か…

流す前のコッコ汁が…

股間と太ももを直撃…

もうビッチャビチャです…

首筋に寒気が走りました…

全てをシャワーで洗い流して

トイレの掃除をしているうちに…

だんだん頭に血がのぼり…

どんな運転しとるんじゃ!◯ケ!!

と鬼の形相でトイレから出ると…

 

舟が座礁しておりました…

あ〜あ…

 

引っ張ってきたモーターボート2隻づつで

前後からコマのように回して脱出を図ります。

脱出後は一隻が先を行って水位を確認

 

しかも棒で水位をはかるという…

原始的な方法故にこちらにも一目瞭然

 

水位はなんと2mあるなしです…

そんなところ通るのか!!

というか通れるのか!!

と思いますが、ゴリ押して進んでいきます…

座礁する事、計4回

約10時間遅れでバルセロスに到着。

結局36時間もかかってしまいまいました。

とは言え

120年間で最低水位と言われる現在のアマゾン川

10年間待ち続けた大渇水!!

人生に一度あるかないかの大チャンス!

釣場に立てる事に感謝であります!

皆様本当にありがとうございます!!

チャオチャオ!