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NEWエルホリゾンテ70 スペック詳細 10月末フライト決定

遠征釣行のヘビーバーサタイル

海外を含めた遠征釣行に一本だけしか持っていけないとしたら私は迷わずこの竿を選択します。

目指したのは遠征ヘビーバーサタイルの決定版。学校の通知表に例えるならば、オール4で体育だけ5という存在。

7フィートという長すぎず・短すぎずという全長に柔軟なティップ部と強いバッド部をセッティングしたヘビーアクションのレギュラーファーストテーパーは驚くほど広いルアー使用範囲とファイティング能力を持ち合わせています。ボート・オカッパリなどフィールドを選ばない汎用性は遠征の強い味方です。

その中でも特に東南アジアに広く生息する大型のジャイアントスネークヘッドには決定版と言える竿となっております。

 

 

ヘビーアクション・レギュラーファーストテーパー

先調子のファーストテーパーの竿と、胴調子のレギュラーテーパーの竿ではメリット・デメリットが相反してきます。

このちょうど中間のテーパーを採用する事によって、使えるルアーの幅は圧倒的に増えてとても素直で使い易い竿になります。

しかしながら一部のルアーアクションに対しての専門性は低下してしまいます。

では数本で沢山のルアーチェンジを求められる海外釣行はどうでしょうか。

ライトゲームとウルトラヘビーゲーム以外はあらかた何でもこなせるエルホリ70が1本ある事によって、その他の専門性の高い竿の穴を埋めることができます。

アクション重視のショートロッドや超遠投用のロングロッドなどと組み合わせる事によって遠征がより楽しいルアーゲームとなることをお約束いたします。

 

 

仕舞寸法130cm

竿はワンピースがもっとも能力が高く、継げば継ぐ程使用感も能力も落ちてしまうものです。

それと相反して持ち運びやすく、パックロッドに至ってはバズーカさえ持ち運ぶ必要も無く、ロストバゲッジも防げます。

要はどの継ぎで納得するかです。

個人的にはグリップジョイントですら好みではありません。

そんな私が妥協出来る継ぎがこの130cmという長さでした。

特にティップ~ベリー部は竿の顔とも言うべき部位。

ここを継いでしまうと、竿の持ち重りも増えてティップヘビーの竿となり、投げれるルアーも重く出来ず、破断強度も低下し、ルアーアクションの使用感も損なってしまいますので、どうしても継ぎたくありませんでした。

その結果、あまり使用感を損ない難い変則3ピースという結果に落ち着きました。

旅の中に釣りがあるのでは無く、釣りの為に旅をするのです。

主たる目的は憧れの魚を釣る事!

 

 

その為の130cmと言う仕舞寸法はバズーカに入れた際に、縦+横+高さの3辺の合計が158cm以内に綺麗に収まります。

これは航空機の国際線や海外の国内線の基本的な仕舞寸法であり、一部の格安LCC航空の使用を除けば追加料金もかからずバズーカを運ぶ事が出来ます。また2019年度よりAirAsiaが1mの長尺制限を撤廃したことも大きな強みです。

遠征というのは、マイカーで自走しない限りレンタカーとなるのは必須です。

その際もちろんロッドホルダーはありません。例として、ジムニーなど軽自動車の後部座席に横向きに積む事が可能となります。

 

 

宅急便160サイズ

格安LCC航空を多用する国内遠征では、空港間で重い荷物を運ぶよりも、宅急便で送ってしまった方が価格も安くて安心です。

日本は物流の先進国です。このサービスを使わない手はありません。出張の合間での魚釣りの際には直接ホテルへ。レンタカーを使う際には直接レンタカー店舗に荷物を送ってしまった方が身軽で結果的に金額も労力もかかりません。

 

ガイドセッティング変更点

PE2号+40lbナイロンリーダーからPE6号+100lbナイロンリーダーのリール巻き込み使用を基準に、6mmのSic- S ダブルフットLKWガイドを10個をセッティングしました。

 

 

旧ガイドセッティングはSic-J ダブルフットKWガイド9個使用で、バッドガイドは12mmを使用しておりましたが、10mmに小口径変更しティップピースからバッドピースに移行。その上で6mmガイドを1つ追加したことによりロッドベリー部を旧タイプより曲がるようにセッティング。

リフティングパワー・シャープさ・キャスト制度全てが向上しております。

旧セッティング TOP6・6・6・6・6・7・8・10・12

新セッティング TOP6・6・6・6・6・6・6・7・8・10

 

 

2019年に富士工業様から発売となったLKWガイドとは、皆様お馴染みの旧ボンガイドを改良したガイドで上から押さえつける力に対して有効な形状をしています。更にガイドの全長が短くなるとあってセッティングした際にブランクスが曲がる距離が従来のKWガイドよりも長く設定できるとあってフィッシングショー時から注目しておりました。

 

要するにより曲がる竿が作れるという事であります。

LKWガイドの不安要素はあまりありませんでしたが、メーカーに供給が始まると同時にテストを開始して北海道イトウ釣行・高知アカメ釣行・アジアトーマン釣行・南米ドラード釣行にてテストさせて頂きました。

 

 

リアグリップ変更点

リアグリップの長さは個人の好みが強く影響します。私は短すぎない程度に短いリアグリップが好みです。

強い引き手を使い、ロングキャストを基本とするエルホリ78が38cm

強い引き手の使える限界の短さでありウエェーディング時に邪魔になりにくい長さに設定したエルホリ80が35cm

これに対してエルホリ70は旧モデルより1cm増えた32.5cmという長さです。

 

 

これは人間の肘の骨の長さ・尺骨長に合わせて設計してあります。

ジャーク・トゥイッチ・縦さばきなどのロッドアクション時に邪魔にならず、ファイト時にギリギリ脇に挟む事ができて、強い引き手は使いにくいものの、ロングキャストをアシストできる絶妙のリアグリップ長としました。

また竿のレングスに対してティップヘビーにならないようクラッシュコルクでウエイトバランスを調整してあります。ロッドウエイトの増加重量はこのクラッシュコルクによるものであり、スペックを一見しただけでは分からない抜群のロッドバランスとなっております。

 

 

旧モデルとのスペック比較表

Model El Horizonte 70
Code EH70
Action RF
Length (ft) 70
Folded Length (cm) 136 → 130
Rear Grip Length (cm) 31.5 → 32.5
Rod Wt. (g) 195 → 210
Mono Line (lb ,MAX) 20 → 30
PE (# ,MAX) 6
Cast Wt. (g) 6~100 → 7~120g

私のエルホリ70使用例

ライン ヨツアミ オッズポート2~6号

リーダー ナイロンorナノダックス40~100ポンド 

フック STX58#3 ~ ST66#1/0  ガマカツRBH#2 ~ SPXH#1

リング ボンバダアグア#3 ~ #5

スナップ ボンバダアグア#3 or #4 オーシャンスナップ #3 〜 #5

ハンドル DRT VARIAL95

リール SHIMANO:バンタムMGL ~トランクス300   ダイワ:スティーズA ~ジリオンを使用

 

 

皆様の遠征の強い味方となってくれることを祈っております!

5ヶ月ぶりのアカメ

久しぶりの細糸での釣りだ。

南米釣行で5号・6号軸でドラード釣りをした感覚がまだ残っているので、3号という細糸に少し不安を抱えていた。

しかし、いざアカメをかけてしまえばエルホリ80が曲がってくれる度に感覚が蘇ってきて、竿を曲げこむ事が出来た。

我ながら3号竿としてはよく出来ているなと魚を掛けてから実感する。

 

5ヶ月ぶりのアカメ。

1mには少し及ばなかったが、やはりクランクでの釣りは最高に楽しい。

 

ボトムでの釣りはアタリの出かたがなんといっても気持ち良い。金属質なアタリを存分に楽しめるのだ。

表層でボコボコとボイルするシーバスは完全に無視してひたすらボトムを叩く釣り。

 

今回のクランクはバグリーのDB2。

アカメクランキングについては後日詳細にブログに記そうと思いますのでお楽しみにお待ち下さいませ!

増水後の浦戸湾

先日より浦戸湾にお邪魔しております!

じんまの3本目にラガーを御供え。

挨拶を済ませて…


昨日までは大雨の影響が残っていて

2投に1回は切れ藻などがルアーに絡んで釣りになりませんでしたが

本日よりようやく落ち着いてきました。

 

釣り易くなったからといって簡単に釣れる魚ではないのですが…

朝まで振ってもいつも通りの通常営業です。

12日の台風直撃まで残り3日

良い出会いに期待します!

激流のタライロン

ガソリーナを30リットルと少しだけ買って近くのイガラッペ(小川)で竿を出す。

アマゾン下流であるこのエリアは潮位差が大きく満月も重なってか2m以上はあっという間に水位が変わってしまう。

 

 

ピロテーロ(案内人)のテシェイラのプランで現地時間の夜9時の満潮に合わせて舟を出した。

干潮付近で釣りをすればあっさり舟が座礁してしまう危険もあるためだ。

タライロンの夜釣りといえば餌釣りが一般的だが、他魚種たちも含めてどんな反応をするのか見ものだったので、ビックバド・スピナーベイトを軸に反応を見る。ルアーの大小・レンジをかえて…と色々試すが全く反応は無かった。

 

 

翌朝は早朝より本流のカショエイラ(滝)へと向かう。

この滝が肝で漁師達は皆このカショエイラを舟で押して上がる事を嫌うのだ。理由は明白だ。危険が伴うのは勿論の事だが、下流の汽水域の魚を獲った方が儲かるので危険を冒してまで水揚げが少ない上流に登る意味がないのだ。

 

 

なかなかの急流である。

私も今回は場所探しの旅という事で、荷物を軽量化した際にライフジャケットをサンパウロに置いてきてしまった。

パタゴニアの防水バックしか浮力となるものもないので無理はできない。足を滑らせて流されでもしたら誰も助けてくれないので今回の冒険はここまでだ。

時間も装備もない。

 

 

赤道直下の太陽の中、焼けた岩の上での釣り。うだる暑さに耐えきれず水浴びをしていると、川を上る人達の姿が目に入った。

 

 

話を聞いてみると、

いったん滝の前まで人と荷物(上流の村への補給物資)を船で運び、滝は人と荷物だけで人力で登り、滝の上に待っている船に乗り換えて…

を何度も繰り返して上流を目指すという移動手段があったのだ。

この便は1日に一回あるかないか。定員に満たなければ運行しないらしいという極めて南米仕様の移動手段である。

私はもう数時間後には街を離れなければならない。

この川の上流は来年以降のお楽しみだ。

一緒に行動していた西村君には私が帰ったら迷わずこの川を上るんだ!!と伝えて街を後にした。

時間に追われて中途半端になってしまったがこれも旅の醍醐味。

また来れば良いのだ。来年はああしよう!こうしよう!と思案を巡らせる事が好きなのだ。

帰国してから数日後、南米放浪中の西村君より連絡があった。

彼は幾多の苦難を乗り越えて漆黒のダイアモンドを満面の笑みで抱えていた。

 

 

彼は40レアル(1000円)の安宿を街で知り合ったヒッピーと割り勘して自分はハンモックで寝るなど苦渋の節約をしてタライロンの旅に挑んでいた。

おめでとう!本当におめでとう!自分のことのように嬉しかったし、羨ましさもあった。

そんな彼が撮ってくれた写真の一コマ。

彼と一緒に泊まっていたヒッピーのマリアーナにシャツのボタンをつけて欲しいと依頼したら、その場で脱がされて20レアルぼったくられた図。

 

 

カショエイラ(滝)にアタックするので靴を買いに行くが小さい靴ばかり。

おばちゃんが押し売り気味に無理やり入れたのに脱げなくなって、バカ笑いしている図。

 

全てが良い思い出だ。

ありがとう西村君!今度は福岡で飲みながら南米話で盛り上がりましょう!

私は来年またアタックするよ!!

インディオ保護区の今

本命のタライロンはインディオの村がある下流エリアには少ないようで、木のカヌーを押して上流に上がりながら岩礁帯が絡んでこれば釣れるようである。

明日からの1日キャンプに備え、もう一人のピロテーロがカヌーや食料などを準備してくれている間、今日は時間もないので下流で他のターゲットを釣ろうということになった。

 

 

アロワナはルアーの後ろを追いかけてくる引き波が分かりやすいのでとても興奮するターゲット

スピナベにて。

 

 

とても美しい眼だ

 

 

ブラックピラーニャも独特のアタリで楽しませてくれる。

 

 

やはりこの魚の眼は狂気に満ちている

 

 

食事は釣れた魚達とファリーニャにピメンタをかけて頂く。

釣りを楽しんで夕方に村に戻ると朝に挨拶に行った管理者らしき男が来ていた。

再び握手を済ませると、急に話し出した。

私達を気遣って分かりやすく話しかるのではなく、明らかに難しい言葉で、まるで条文を読み上げるような話し方だ。

9割5分は何を言っているのか理解できない。

ピロテーロ達は最初は頭に?が付いていたようだが途中から目でこちらに合図を送りながら首を横に振っていた。なんとなく理解できた。

こういうパターンの話はだいたい保護区の利権を利用したカネの話だ。終始何を言っているのか分からなかったが、

来週の水曜日(4日後)にもう一度役場に来てくれ。もう一度証明書を売る。という最後の言葉はよく理解できた。

ペスカ デポイス ペルミソ?(釣りは証明書の後ね?)

と聞くと彼はゆっくり頷いた。

しかしその日には日本に到着していなければならないと、なんとか説明して理解を求めるが無理な話であった。

翌日役場で聞いてみるとどうやら役場内でも賛成派と反対派の2つに分かれているようなのだ。

反対派の理由は利権である。

SNSとインターネットの普及が進み、釣りがお金になる事を知っていてルールを作ってビジネスしようとしているのだ。

私が証明書を貰ったのは賛成派のインディオ出身の公務員。

色々と現地の内情が分かってきた。

私達が火種になってはならぬ!という思いから

1年後にまた来るよ!と言って役場を去った。

もし気持ちよく了承してもらえるようなら来年またアタックすれば良いのだ。

この時点で私のタイムリミットは残り30時間程しか無かった。

来年の為に無理にでも本流で竿を出しておこう!

と気の良いバイクタクシーの運転手を捕まえて漁師さんを紹介してもらった。

 

 

夕方から夜釣りに行くぞ!!って事で4時間後に出発だ。

早々に準備を済ませてヒマになったので資料館を見学してきた。

 

以下はインディオ資料館より

22枚と重いですがあまり目にすることの無い資料だと思います。お楽しみくださいませ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てがオリジナル

全てが野性

感銘を受けます

百聞は一見にしかず!!