Translate »

デモ後の香港国際空港と激安航空券

今回の南米釣行は過去最安の激安チケットだ。

なんとコミコミ82200という激安ぶり。普段の半額である。

何故かと言えば香港経由という裏技を使っているからだ。

お盆に香港でデモがあった為に、チケットが急激に値崩れしているのだ。

一時は全線見合わせなどがあったようだが、アジアのHUB空港という事もあり、そう長くは続かないだろうと見切り発車してのチケット購入だったが結果オーライである。

トラブルに巻き込まれる可能性もあるのでオススメはしないがたまにはこんなオイシイ思いもあって良いのでは?

8/27現在の香港国際空港は通常通り運行しております!

サンパウロまでまだまだ長いな〜

エクスペディアで普通に予約しております!

ではまたまた!

 

アマゾン川のドラード

熱帯雨林から戻った私を出迎えてくれた、2リットルの冷たいコーラ。

この味は生涯忘れる事はないだろう。

お世話になった村の村長とオフロードバイクの2人乗りでジャングルを駆け、川を渡り、未舗装の村から1日かけてアスファルトが見える街に帰ってきた。

そのガソリンスタンドにて。


『アマゾン河にドラードはいない』かの開高先生も冒険家達もそう口を揃えた。しかし、実際はそうではなかった。

私がアマゾン河に黄金を探す旅を始めたのは3年前になる。

アンデス山脈を水源地とし、アマゾン河最大の支流となるマデイラ川のさらに幾重にも重なる支流のその先。

14日間の冒険の末にたどり着いたその地は、人の手が全く入っていない大自然と人情が今も青々と残っている。

インディヘナの村から借りた木彫りのカヌーを手で押しながら歩いて上流へと進む。釣りをして、キャンプしてまた上がりの十日間。

今回の目的は、去年はロゴもないようなプロトタイプだったエルホリゾンテ80の写真の、いわば化粧直しである。

相棒の製品版を確認し、釣り上げて写真を再び撮る。それだけのための目的なのか、と言われればそれは言葉が詰まってしまう。

違うのだ。それは大義名分であり本心では無い。

なぜなら、その釣りでホームタウンとなったこの村とドラードのことが大好きになっている自分がいる。

むしろこの場所に帰って来るためにエルホリゾンテ80を仕上げてきた、と言い切れてしまう。

20年前、当時17歳であった私は、魂を揺さぶる開高先生の一節に出会った。

 

『さすが。

ティーグレ・デ・リオ。河の虎。

頭から尾まで全身に火薬がみっちりつめこんである。

渾身の跳躍。不屈の闘志。乱費を惜しまぬ華麗。

生が悔いを知る事なく蕩尽される。

パラグァイ河とドラドの名誉がここにあっぱれ顕現する。』

 

いつかは自らの手でこの猛魚を抱きたい長年想い続けた憧れの夢は、いままさに、現実に、叶っている。

文豪の一節は何一つ違わず真実だった。

 

1m15kgにもなるカラシンが黄金の矢のようにルアーに襲いかかってくる。

魚体を全て水面から出し、灼熱の太陽を浴びて金色に光輝くドラード。

コップを持つ手が痛い。

猛魚との駆け引きで腫れた腕の痛みは、ドラード釣りを思い返すひと時。

確かに今年もドラードは強靭で、気高く、燦然と輝いていた。

それ以上に、この魚に出会うため、この村に帰るための旅に戻ってきた自分が嬉しい。そんな時間だった。

ふと見れば、2リットルあったコーラが半分になっている。

村には電気がない。こんなにキンキンに冷えたコーラは、ありえないご馳走なのだ。

コーラを飲む、なんて普段だとなにげないこの行為も、旅を振り返る道中にあれば大きな意味をもつことを再認識させられる。

電気がある、というだけで心から感謝なのだ。

もちろん電気のないあの村でも、たくさんの感謝がある。

インディヘナの仲間と食べる食事、飲み物、寝床、遊び。どれひとつにおいても義務感などなく、笑顔で受け入れてくれる村の仲間たち。

言葉なんて挨拶以外まともには通じないこの世界で、同じ人間である、ということを認めあえるだけで人は親切になれる。

心からの感謝が産まれる。

もちろんこちらからも本来の仕事である身体の治療も施すが、釣りのサポートに加え、たった数日ですら私の夢を支えてくれることは本当に有難い事だ。

それをまた返しに戻って来る。地球の裏側だとしても。

それがいつも私の思う、旅だ。人がいて、魚がいる。

1年後にまた会おう!

そう言って私を送ってくれた村の人々。

家族と呼んでくれる仲間達との約束は、私が思っているより強い絆、感謝の溢れる旅だった。

また一つ一つの思い出が次々と浮かんでくる。

気づけば2リットルあったコーラは、空になっていた。

2018/9/15 Bolivia

今年もまた同じ土地・いつもの仲間と黄金を探しに…

ロマンを求めて夢を釣って参ります!

400g

マレーシアToman釣行最終日。当初の旅程を無視しての延長戦の夕まずめ。

日没直前、マレーシアの自然は私に微笑んでくれました。

この魚がネットインしてボートデッキに横たわった瞬間、

興奮・安堵・充実感・とも表現しにくい「重たい感情」が私の胸の中を支配していた。

しばらくは動く気になれなかった。

タバコに火をつけた。

ようやくファイトと興奮で乱れた呼吸も整ってきた。

 

この魚の大きな頭が見えた瞬間から頭の中には世界記録という文字がチラついていた。記憶では確か11.79kgたったはず…!?

前回の大物が10.65kgそれよりも明らかにデカい。

12kgはまず超えているだろう…

気になって仕方ないので船上だがボガグリップ計測を行うと…

30lbスペシャルのボガグリップを振り切ったり振り切らなかったり…

13kgは確実にある…これはやらかしたな….!!!

日程を大幅延長してBESTを尽くしたとはいえ出来過ぎだ!!!

 

落ち着いてきた呼吸がまた乱れ始めた…

 

魚の撮影に入る。重い…魚の重量感がより感動を呼び、私の腕力を奪っていく…

本当に力が入らないのだ。立っての撮影など到底無理だ。膝が笑って使い物にならない。

こうやって座って膝の上に魚を乗せないと、魚の大きさに心が落ち着くまでは撮影は難しいのだ。

 

 

IGFAの基準に則って陸上まで魚を運び測定した。動画も撮影した。

数人測定に付き合ってもらった。リリースの動画も撮った。

元気に帰って行ってくれた。

全てが上手くいった。

 

もう一度タバコに火をつけた。

あたりはもう真っ暗になっていた。

私は本当に運が良い。

もう一回やってくれ!と言われてもこんな釣果は二度と再現できないだろう!!!

ありがとう!マレーシア!!!!

 

帰国してJGFAに記録申請の電話をかけた。

が…どうやら2月に更新されたようで私の記録は400g世界の頂点に及ばなかった。

ロマンは消えない…

 

El Horizonte70 鋭意製作中です。

Tulala 10th Anniversary

お陰様でTulala 10周年記念を迎えるにあたりましてEl Horizonte70のガイド設定・ブランク仕舞寸法・グリップ変更を進めさせて頂いております。

各設定を何度も見直していくことにより

ピンスポットへのキャスト性能・リフティングパワーなど全ての項目で旧モデルを上回る性能を有しています。

今回も最終設定で迷っている3本を持ち込みマレーシアのTomanでテストして参りました。

幸いにも天候に恵まれ、1本大物が釣れれば良しというギャンブル的なポイントで8本の7kgオーバーでテストできました。

現地ではペラルアー用に1本・クランク用に1本・ビッグベイト用に1本の計3本でのテスト釣行となりました。

最終設定も決まり、仕上げのロゴ変更です!!

ロゴはTomanに変更です!!

深夜まで私のワガママにお付き合い頂きました小川さんありがとうございました!

海外遠征での頼れる相棒になりそうです!!

 

※マレーシアからはブログにログインできませんでしたので更新が遅れましたことお詫び申し上げます!

 

 

イトウ パーツ写真2 口腔内写真

101cm 10.4kg 口腔内写真

獲物のどこに針を刺そうか…

はたまたどこに刺さったら切れてしまうのだろうか…

エラを傷つけないように…

リアフックが暴れて目の付近に刺さらないように…

なんてことを考えながら針の種類やルアーのセッティングを工夫するのはとても楽しい時間だと思います。

そんなことを考えてる釣り人の為に口腔内写真はアップさせて頂いております。

アカメは夜に釣ることが多く、暗くてマクロ撮影ができませんので今の所イトウのみとなりますが宜しくお願いします。

 

2列に構えられたイトウの牙

毎度思うのですがどうしてこの歯でラインブレイクしないかが不思議で仕方ありませんが、今の所1本も切れてはおりません。

舌にも牙が生えております。

ルアーが口の中に入ってもよくモグモグと咀嚼するのはこの為でしょうか?

 

エラにぐるりと回っているのは、ゴムチューブを被せた簡易ストリンガー兼、リリース時にガス交換を促すお手製の道具です。この話はまた後ほど…

私は今の所ショックリーダーは主にナノダックスの60lbをヒトヒロ約180cmを主に使用しております。

今までにビックベイトで釣ったイトウ達の歯型は大体真ん中あたりによくついています。

今回はリアフック1本が右のカンヌキにかかっておりました。

リアフック1本でも勝負できるように、かなり太軸を積んでおります。

備えあればなんとやらでしょうか…

しかし、このルアーを丸呑みにする人生に何回も出会えない大魚がかかった時…

このリーダー部のシステムが耐えられるかどうか不安でもあります。

今年の秋の釣行からはザイロンシステムを使用してみる予定です。