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マレーシアToman釣行最終日。当初の旅程を無視しての延長戦の夕まずめ。

日没直前、マレーシアの自然は私に微笑んでくれました。

この魚がネットインしてボートデッキに横たわった瞬間、

興奮・安堵・充実感・とも表現しにくい「重たい感情」が私の胸の中を支配していた。

しばらくは動く気になれなかった。

タバコに火をつけた。

ようやくファイトと興奮で乱れた呼吸も整ってきた。

 

この魚の大きな頭が見えた瞬間から頭の中には世界記録という文字がチラついていた。記憶では確か11.79kgたったはず…!?

前回の大物が10.65kgそれよりも明らかにデカい。

12kgはまず超えているだろう…

気になって仕方ないので船上だがボガグリップ計測を行うと…

30lbスペシャルのボガグリップを振り切ったり振り切らなかったり…

13kgは確実にある…これはやらかしたな….!!!

日程を大幅延長してBESTを尽くしたとはいえ出来過ぎだ!!!

 

落ち着いてきた呼吸がまた乱れ始めた…

 

魚の撮影に入る。重い…魚の重量感がより感動を呼び、私の腕力を奪っていく…

本当に力が入らないのだ。立っての撮影など到底無理だ。膝が笑って使い物にならない。

こうやって座って膝の上に魚を乗せないと、魚の大きさに心が落ち着くまでは撮影は難しいのだ。

 

 

IGFAの基準に則って陸上まで魚を運び測定した。動画も撮影した。

数人測定に付き合ってもらった。リリースの動画も撮った。

元気に帰って行ってくれた。

全てが上手くいった。

 

もう一度タバコに火をつけた。

あたりはもう真っ暗になっていた。

私は本当に運が良い。

もう一回やってくれ!と言われてもこんな釣果は二度と再現できないだろう!!!

ありがとう!マレーシア!!!!

 

帰国してJGFAに記録申請の電話をかけた。

が…どうやら2月に更新されたようで私の記録は400g世界の頂点に及ばなかった。

ロマンは消えない…