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遠征釣行のヘビーバーサタイル

海外を含めた遠征釣行に一本だけしか持っていけないとしたら私は迷わずこの竿を選択します。

目指したのは遠征ヘビーバーサタイルの決定版。学校の通知表に例えるならば、オール4で体育だけ5という存在。

7フィートという長すぎず・短すぎずという全長に柔軟なティップ部と強いバッド部をセッティングしたヘビーアクションのレギュラーファーストテーパーは驚くほど広いルアー使用範囲とファイティング能力を持ち合わせています。ボート・オカッパリなどフィールドを選ばない汎用性は遠征の強い味方です。

その中でも特に東南アジアに広く生息する大型のジャイアントスネークヘッドには決定版と言える竿となっております。

 

 

ヘビーアクション・レギュラーファーストテーパー

先調子のファーストテーパーの竿と、胴調子のレギュラーテーパーの竿ではメリット・デメリットが相反してきます。

このちょうど中間のテーパーを採用する事によって、使えるルアーの幅は圧倒的に増えてとても素直で使い易い竿になります。

しかしながら一部のルアーアクションに対しての専門性は低下してしまいます。

では数本で沢山のルアーチェンジを求められる海外釣行はどうでしょうか。

ライトゲームとウルトラヘビーゲーム以外はあらかた何でもこなせるエルホリ70が1本ある事によって、その他の専門性の高い竿の穴を埋めることができます。

アクション重視のショートロッドや超遠投用のロングロッドなどと組み合わせる事によって遠征がより楽しいルアーゲームとなることをお約束いたします。

 

 

仕舞寸法130cm

竿はワンピースがもっとも能力が高く、継げば継ぐ程使用感も能力も落ちてしまうものです。

それと相反して持ち運びやすく、パックロッドに至ってはバズーカさえ持ち運ぶ必要も無く、ロストバゲッジも防げます。

要はどの継ぎで納得するかです。

個人的にはグリップジョイントですら好みではありません。

そんな私が妥協出来る継ぎがこの130cmという長さでした。

特にティップ~ベリー部は竿の顔とも言うべき部位。

ここを継いでしまうと、竿の持ち重りも増えてティップヘビーの竿となり、投げれるルアーも重く出来ず、破断強度も低下し、ルアーアクションの使用感も損なってしまいますので、どうしても継ぎたくありませんでした。

その結果、あまり使用感を損ない難い変則3ピースという結果に落ち着きました。

旅の中に釣りがあるのでは無く、釣りの為に旅をするのです。

主たる目的は憧れの魚を釣る事!

 

 

その為の130cmと言う仕舞寸法はバズーカに入れた際に、縦+横+高さの3辺の合計が158cm以内に綺麗に収まります。

これは航空機の国際線や海外の国内線の基本的な仕舞寸法であり、一部の格安LCC航空の使用を除けば追加料金もかからずバズーカを運ぶ事が出来ます。また2019年度よりAirAsiaが1mの長尺制限を撤廃したことも大きな強みです。

遠征というのは、マイカーで自走しない限りレンタカーとなるのは必須です。

その際もちろんロッドホルダーはありません。例として、ジムニーなど軽自動車の後部座席に横向きに積む事が可能となります。

 

 

宅急便160サイズ

格安LCC航空を多用する国内遠征では、空港間で重い荷物を運ぶよりも、宅急便で送ってしまった方が価格も安くて安心です。

日本は物流の先進国です。このサービスを使わない手はありません。出張の合間での魚釣りの際には直接ホテルへ。レンタカーを使う際には直接レンタカー店舗に荷物を送ってしまった方が身軽で結果的に金額も労力もかかりません。

 

ガイドセッティング変更点

PE2号+40lbナイロンリーダーからPE6号+100lbナイロンリーダーのリール巻き込み使用を基準に、6mmのSic- S ダブルフットLKWガイドを10個をセッティングしました。

 

 

旧ガイドセッティングはSic-J ダブルフットKWガイド9個使用で、バッドガイドは12mmを使用しておりましたが、10mmに小口径変更しティップピースからバッドピースに移行。その上で6mmガイドを1つ追加したことによりロッドベリー部を旧タイプより曲がるようにセッティング。

リフティングパワー・シャープさ・キャスト制度全てが向上しております。

旧セッティング TOP6・6・6・6・6・7・8・10・12

新セッティング TOP6・6・6・6・6・6・6・7・8・10

 

 

2019年に富士工業様から発売となったLKWガイドとは、皆様お馴染みの旧ボンガイドを改良したガイドで上から押さえつける力に対して有効な形状をしています。更にガイドの全長が短くなるとあってセッティングした際にブランクスが曲がる距離が従来のKWガイドよりも長く設定できるとあってフィッシングショー時から注目しておりました。

 

要するにより曲がる竿が作れるという事であります。

LKWガイドの不安要素はあまりありませんでしたが、メーカーに供給が始まると同時にテストを開始して北海道イトウ釣行・高知アカメ釣行・アジアトーマン釣行・南米ドラード釣行にてテストさせて頂きました。

 

 

リアグリップ変更点

リアグリップの長さは個人の好みが強く影響します。私は短すぎない程度に短いリアグリップが好みです。

強い引き手を使い、ロングキャストを基本とするエルホリ78が38cm

強い引き手の使える限界の短さでありウエェーディング時に邪魔になりにくい長さに設定したエルホリ80が35cm

これに対してエルホリ70は旧モデルより1cm増えた32.5cmという長さです。

 

 

これは人間の肘の骨の長さ・尺骨長に合わせて設計してあります。

ジャーク・トゥイッチ・縦さばきなどのロッドアクション時に邪魔にならず、ファイト時にギリギリ脇に挟む事ができて、強い引き手は使いにくいものの、ロングキャストをアシストできる絶妙のリアグリップ長としました。

また竿のレングスに対してティップヘビーにならないようクラッシュコルクでウエイトバランスを調整してあります。ロッドウエイトの増加重量はこのクラッシュコルクによるものであり、スペックを一見しただけでは分からない抜群のロッドバランスとなっております。

 

 

旧モデルとのスペック比較表

Model El Horizonte 70
Code EH70
Action RF
Length (ft) 70
Folded Length (cm) 136 → 130
Rear Grip Length (cm) 31.5 → 32.5
Rod Wt. (g) 195 → 210
Mono Line (lb ,MAX) 20 → 30
PE (# ,MAX) 6
Cast Wt. (g) 6~100 → 7~120g

私のエルホリ70使用例

ライン ヨツアミ オッズポート2~6号

リーダー ナイロンorナノダックス40~100ポンド 

フック STX58#3 ~ ST66#1/0  ガマカツRBH#2 ~ SPXH#1

リング ボンバダアグア#3 ~ #5

スナップ ボンバダアグア#3 or #4 オーシャンスナップ #3 〜 #5

ハンドル DRT VARIAL95

リール SHIMANO:バンタムMGL ~トランクス300   ダイワ:スティーズA ~ジリオンを使用

 

 

皆様の遠征の強い味方となってくれることを祈っております!