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白銀の黄金 

遠足を控えた子供のように寝付けないまま夜明けを迎えてしまった。

初見の釣り場はいつもこうなってしまう。

いい大人になってなんとも情け無い話だ。

安宿の薄っぺらい屋根から激しい雨音が聞こえる。

恵みの雨だ。

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この地域では8月から11月初旬までは雨は降らない。

約束の時間より1時間早く待ち合わせ場所に現れたガイドのアユートが言う。

この時期は本当に釣れない!

ルアーでは特に厳しい!

しかし今日は雨だ!

チャンスだから早く釣りに行くぞ!

ドクトル!お前ツイてるな!

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日が昇る時と沈む時が1番釣れるらしく、どうやらサンフランシスコ川のドラードはボリビアのドラードと随分違うようだ。

ボリビア山岳渓流のドラードは日が昇って真上から太陽の光が差す時が最も釣れる!

昼飯など食べている時間は無いのだ。

15馬力のヤマハで川を走る。

何ヶ月ぶりのボート釣りだろう。

本来は、ゆっくり川を見て、地形を見てベイトを見て、水性植物や岩を見て、水を見て、川を診察して釣りがしたいのが本音。

しかし残された時間は36時間しかない。

うっすらと夜が明け始めたサンフランシスコ川は私を受け入れてくれるのだろうか?

私の指差した先とガイドの行き先は同じだった。

初見のポイントにはミノーだ。

ルアー釣りの基本中の基本。

ブルーオーシャン90F。

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貫通ワイヤーのフローティングミノーの中で、泳ぎ、飛距離、強度、太糸での使用感、信用、釣果全てにおいて、文句の付けようがない。

賛辞の意味を込めて、優秀すぎてつまらないルアーと思う程だ。

エルホリゾンテ80はこのルアーをPE3号70lbでロングキャスト出来て、ある程度自由に操れる最小ミノーになるようにセッティングしてある!!

結果は1投目から出た。

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まだ幼魚だが美しい尾ビレは見応えがある。

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このサンフランシスコドラード・通称プラチナドラードは、ある程度大きくなってくると、プラチナ色では無く、他族のドラードと同じく黄金に輝く。

どうやら5~6Kgを境に色の変化が起こるようだ。

魚屋で撮影した上のプラチナドラードがが5キロ前後、下のプラチナドラードが4キロ前後。明らかに色が違う。

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最初の開拓旅は釣れなくて当たり前。

ベストシーズンも場所も分からないし、人脈も無い。

最悪の場合は禁漁期間だったり、川が氾濫したりと釣りが出来ない事の方が多い。

小さいながらも釣れてくれた事が何より嬉しい。

フランシスコ川の冒険は皆さんにプラチナドラードの写真を見せれないだろうと思っていたからだ。

Rio São Francisco Muito obrigado!

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電波が無かった為、帰国後の更新になります。ご容赦下さいませ。

帰国

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1ヶ月の南米の釣旅を終え、無事に帰国致しました。

この旅を助けて頂いた皆様!

本当にありがとうございました!

目的のドラードも発売間近となったEl Horizonte80で10kgオーバー7本、最大13kgを含み40本以上出逢う事が出来ました。

旅の帰路は寂しいもの。

しかし何度旅に出て帰って来ても空港で思う事。

皆さんへの感謝。

これが私の明日へのパワーに繋がります。

本当にありがとうございました!

¡Regresé a Japón!Amigos de Bolivia! 

¡Muchas gracias!🇧🇴

Eu cheguei no Japão!Amigos do Brasil

!Muito obrigado!🇧🇷

プラチナドラード釣行5時間後アタック!

早朝から川の近くをウロウロ。

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釣具屋さんで聞いた際は全く電話も繋がらずでしたが、川の近くには沢山漁師さんがいて、むしろどなたにお願いするか選びたい放題。


ほんの少しだけ話せるようになったポルトガル語で色々聞いてみます。


残り2日となって案内人選びを間違えると2日とも悲惨な思いをする為、ここは慎重に色々なピロテーロ達に話しかけていきます。


今は川が濁ってないからとても釣り難いぞ!


ん???


釣具屋さんや釣り吉達と話が違います


ドラードのベストシーズンは何月ですか?


11月だよ!!!


雨が降って川が濁り出したらシーズンインなんだ!!


……


まぁもう時間も無いのでしょうがありません。


ここで残り2日心中しましょう!!


シーズンもよく分からないまま下調べに来た釣行なんです。


こうなる事は分かっていました。


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彼の名はアユート。


どうやら他の漁師さんも認める凄腕らしいので、彼にお願いする事にしました。


価格は2日間で500レアルとガソリン代。現在1レアル26円ですので13000円です。


ここぞという場所で腰を据えて岸釣りする為にも先ずは川の全容が知りたかったので、今回はボート釣行です!


雲行きが怪しくなって来ましたが明日から2日間アタックです!


竿を出すのが8日ぶりです。


高揚感を抑えながら安宿に帰る途中に魚屋さんを発見!あるじゃないですか!


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昨日メルカドって言って探したから見つからなかったんですね。


素直に魚屋と言って探せばよかった!


日本からドラードを釣りに来たと言うと、店主さんは喜んでくれて、色々な魚を見せてくれました!


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いた!!


プラチナドラードだ!

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トゥクナレもピラーニャもいます!


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ピラーニャでかいですね~


よく分からない鯰達。


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袋から出して欲しかったですが、無理なお願いをしてもなんなので、そのまま撮影。


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サンフランシスコ川にしか生息しない固有種なんですかね?


何はともあれ早朝より行って参ります!


出発まで残り5時間。


今から準備します!


チャオ!

トレース・マリアスにプラチナドラードを求めて

Belo.Horizonteからバスで7時間300km離れたサンフランシスコ川のほとりTres Mariasにやって参りました。


実はこのサンフランシスコ川、日本人が釣りをしている記録があまり無く、ベストシーズンさえ良く分かっておりません。


ただ唯一分かったのは、この川にはドラードがいて、このサンフランシスコ川水系にしか生存しない固有種である事。


その名を通称プラチナドラードと言う事!


大きい個体では10kg越えまで成長するらしく、明らかな事は日本語で明記されていない為、日本人にとってはベールに包まれたドラードであると言う事。


その姿はプラチナ色に輝き美しい限りであるらしいのです。


この事をTERUさんから聞いた時にはいつか旅をしたいと思っておりました。


このサンフランシスコ川はアマゾン川には一切流れ込まず、大西洋まで伸びています。


TERUさんもアマゾン水系から離れているので足が遠のいてあまり旅をしていないらしく、プラチナドラードが見たい!!との御一報。


いや私もその姿を早く見たいのでこの地に立っているのです!!!


と言う事で先ずは恒例行事となった街のメルカドを人に聞きながら探しますが


ありません!!!


何故!?


これはミスったかな


と気をとりなおして釣具屋探しへ!


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この街には4件釣具屋があり、全て周って話を聞いていくうちに、どうやらプラチナドラードはこの街で間違い無いようです!


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それにしても切り捨てたサンフランシスコ川の下流が気になります。


皆に聞いてまわりますが、下流は遠いし行った事無いから知らないとの事。


ですよね~


でも気になります。1/2の確率でノルかソルか


1つ嬉しいのは、今がどうやらシーズン終盤であるらしい!!と言う事です!


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これはラッキー!1回目からシーズン中に釣りが出来る事自体が大大大吉です!


早速ピロテーロ(案内人)を探します!


しかし、釣具屋で聞いてもらいますが、夜遅くなってしまい、電話も繋がらず閉店の時間に


日程も相当押して来ましたがまぁ明日早朝からピロテーロは探しましょう!


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とぼとぼ適当に歩いて見つけた安宿までの帰り道!朝にベロ・オリゾンデのメルカドでピラルクの串焼きを食べてから水しか口にしてないので、腹が鳴っております。


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むむむ!?レストランの壁にかかる木彫りのドラードが目に飛び込んできました!


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迷わず夕食はココです!


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なんとご主人では無く女将さんが釣り好きとの事!


自己記録はなんと8kg


写真も見せて貰いました!


プラチナドラードに間違い有りません!


胸は高鳴るばかりです!


明日は朝から川の方面へ向かってみます!


ボア・ノイチ!

サンフランシスコ川に白銀ドラードを求めて

サンフランシスコ村から400キロ南下した街、BeloHorizonteに到着しました。


ポルトガル語読みでベロ・オリゾンテ


スペイン語読みでベロ・ホリゾンテ。


非常に親近感の湧く街です!


次なる目的地のバス出発までの4時間はこの街で情報収集です。


先ずはMercado(市場)へ。


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魚の流通を見て回ります!

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いきなりドラード発見!!


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しかしながらこのドラードはパラナ川産。私の求めているドラードではありません。


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ドラードってパクーやタンバキよりも高価なんですね!魚屋さん曰く、サンフランシスコ川のドラードは入荷して来ないようです。


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目的地から300kmしか離れていないのに、1000km以上離れたパラナ川産のドラードが入荷してくるんですね~不思議です。


私の目的地にもデカいドラードがいるぞ!


Muito grande!との事!


期待が高まります!


メルカドと言えば、ピメンタでしょう!!

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やはりブラジル料理には欠かせません!

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各1つづつ購入です!どれが1番旨辛いのでしょう!

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楽しみです!


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なんせブラジルの料理は大味です。

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日本のようなきめ細やかな味は少なく、旨味と言う概念が少ないように感じます!

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そんな時このピメンタが大活躍!

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一食一本ずつ食していきます!

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味の素を振りかけても良いんですけどね。現地料理と相性が悪いのかすぐに飽きます。

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メルカドの後は恒例の釣具屋巡りで情報収集です。


2件釣具屋を巡り情報収集しましたが、全員の意見が同じ!


トレッス・マリアスに行け!との事。


私もgoogleマップと常ににらめっこしておりますが、下流ならカンニデー・デ・サンフランシスコ、上流ならこのトレッス・マリアスが最も臭うな~と思っておりました!


なにせ3160kmと気の遠くなる長さのサンフランシスコ川。


日本列島より長いんですよ!


トレッス・マリアス~ソブラジーニョ間が最もダムとダムの間が長いのです!


その長さ約1300km!!


と言う事は、そのダムの流れ出しにはウジャウジャとドラードが溜まっているだろうという希望的観測です。


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仲良くなった釣具屋の釣り吉や店員さんがまくし立ててきます!


トレッス・マリアスのドラードは20kgはあるぞ!!…


まぁ大体良くて10kgでしょう


行って確かめて参ります!


西へ向かいます!


チャオチャオ!