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国立公園許可証取得

空港から9時間バスと乗り合いタクシーを6回乗り継いでやっと国立公園の申請役場に辿り着きました。

クーラーの無い車ばかりなのでヘトヘトです。

4人乗りのカローラに10人乗るという暴挙…まぁいつもの事です笑

途中ストライキで道を封鎖されましたが、交渉してなんとか通過!

これから3回乗り合いタクシーを使って約4時間、山を越え、車で川を渡り、最後はインディヘナの村への補給運搬トラックに便乗してやっと到着します。(下写真2枚は去年のもの)


そろそろ電波が無くなるエリアですのでこれで更新は一時途絶えます。

1年ぶりの再会が楽しみです!

皆元気にしてるかな?悪ガキ達は大きくなってる筈。

再会が楽しみです!

では皆様行って参ります!

アディオス!

サンパウロフィッシングショー

Pescacompanhia社が主催するSão Paulo フィッシングショーに招待して頂きました!

ブラジルのルアーは独創性溢れるので大好きです。

TERUさんから教えてもらったデコント社のルアーはオリジナリティーに優れて釣果も抜群。海外釣行では必ず一軍ボックスに入るルアー達です。

敬愛するルアーのビルダーさんとお話し出来るのはやはり最高です。

 

ショーに並ぶ竿達は6ftが中心のショートロッド編成。日本のような魚が少ない地域では、糸が細く・ルアーも小さく・竿は長くなっていきますが、魚の濃いエリアでは真逆。

よりテクニカルなキャスト・ルアーアクションに特化していきます。

アレックス氏に頼まれたリールを渡して、サンパウロでのミッション完了!

ルアーも沢山頂いちゃいました!

さてと、ボリビアに黄金を探しに行きますか!

ではではチャオ!

デモ後の香港国際空港と激安航空券

今回の南米釣行は過去最安の激安チケットだ。

なんとコミコミ82200という激安ぶり。普段の半額である。

何故かと言えば香港経由という裏技を使っているからだ。

お盆に香港でデモがあった為に、チケットが急激に値崩れしているのだ。

一時は全線見合わせなどがあったようだが、アジアのHUB空港という事もあり、そう長くは続かないだろうと見切り発車してのチケット購入だったが結果オーライである。

トラブルに巻き込まれる可能性もあるのでオススメはしないがたまにはこんなオイシイ思いもあって良いのでは?

8/27現在の香港国際空港は通常通り運行しております!

サンパウロまでまだまだ長いな〜

エクスペディアで普通に予約しております!

ではまたまた!

 

アマゾン川のドラード

熱帯雨林から戻った私を出迎えてくれた、2リットルの冷たいコーラ。

この味は生涯忘れる事はないだろう。

お世話になった村の村長とオフロードバイクの2人乗りでジャングルを駆け、川を渡り、未舗装の村から1日かけてアスファルトが見える街に帰ってきた。

そのガソリンスタンドにて。


『アマゾン河にドラードはいない』かの開高先生も冒険家達もそう口を揃えた。しかし、実際はそうではなかった。

私がアマゾン河に黄金を探す旅を始めたのは3年前になる。

アンデス山脈を水源地とし、アマゾン河最大の支流となるマデイラ川のさらに幾重にも重なる支流のその先。

14日間の冒険の末にたどり着いたその地は、人の手が全く入っていない大自然と人情が今も青々と残っている。

インディヘナの村から借りた木彫りのカヌーを手で押しながら歩いて上流へと進む。釣りをして、キャンプしてまた上がりの十日間。

今回の目的は、去年はロゴもないようなプロトタイプだったエルホリゾンテ80の写真の、いわば化粧直しである。

相棒の製品版を確認し、釣り上げて写真を再び撮る。それだけのための目的なのか、と言われればそれは言葉が詰まってしまう。

違うのだ。それは大義名分であり本心では無い。

なぜなら、その釣りでホームタウンとなったこの村とドラードのことが大好きになっている自分がいる。

むしろこの場所に帰って来るためにエルホリゾンテ80を仕上げてきた、と言い切れてしまう。

20年前、当時17歳であった私は、魂を揺さぶる開高先生の一節に出会った。

 

『さすが。

ティーグレ・デ・リオ。河の虎。

頭から尾まで全身に火薬がみっちりつめこんである。

渾身の跳躍。不屈の闘志。乱費を惜しまぬ華麗。

生が悔いを知る事なく蕩尽される。

パラグァイ河とドラドの名誉がここにあっぱれ顕現する。』

 

いつかは自らの手でこの猛魚を抱きたい長年想い続けた憧れの夢は、いままさに、現実に、叶っている。

文豪の一節は何一つ違わず真実だった。

 

1m15kgにもなるカラシンが黄金の矢のようにルアーに襲いかかってくる。

魚体を全て水面から出し、灼熱の太陽を浴びて金色に光輝くドラード。

コップを持つ手が痛い。

猛魚との駆け引きで腫れた腕の痛みは、ドラード釣りを思い返すひと時。

確かに今年もドラードは強靭で、気高く、燦然と輝いていた。

それ以上に、この魚に出会うため、この村に帰るための旅に戻ってきた自分が嬉しい。そんな時間だった。

ふと見れば、2リットルあったコーラが半分になっている。

村には電気がない。こんなにキンキンに冷えたコーラは、ありえないご馳走なのだ。

コーラを飲む、なんて普段だとなにげないこの行為も、旅を振り返る道中にあれば大きな意味をもつことを再認識させられる。

電気がある、というだけで心から感謝なのだ。

もちろん電気のないあの村でも、たくさんの感謝がある。

インディヘナの仲間と食べる食事、飲み物、寝床、遊び。どれひとつにおいても義務感などなく、笑顔で受け入れてくれる村の仲間たち。

言葉なんて挨拶以外まともには通じないこの世界で、同じ人間である、ということを認めあえるだけで人は親切になれる。

心からの感謝が産まれる。

もちろんこちらからも本来の仕事である身体の治療も施すが、釣りのサポートに加え、たった数日ですら私の夢を支えてくれることは本当に有難い事だ。

それをまた返しに戻って来る。地球の裏側だとしても。

それがいつも私の思う、旅だ。人がいて、魚がいる。

1年後にまた会おう!

そう言って私を送ってくれた村の人々。

家族と呼んでくれる仲間達との約束は、私が思っているより強い絆、感謝の溢れる旅だった。

また一つ一つの思い出が次々と浮かんでくる。

気づけば2リットルあったコーラは、空になっていた。

2018/9/15 Bolivia

今年もまた同じ土地・いつもの仲間と黄金を探しに…

ロマンを求めて夢を釣って参ります!

400g

マレーシアToman釣行最終日。当初の旅程を無視しての延長戦の夕まずめ。

日没直前、マレーシアの自然は私に微笑んでくれました。

この魚がネットインしてボートデッキに横たわった瞬間、

興奮・安堵・充実感・とも表現しにくい「重たい感情」が私の胸の中を支配していた。

しばらくは動く気になれなかった。

タバコに火をつけた。

ようやくファイトと興奮で乱れた呼吸も整ってきた。

 

この魚の大きな頭が見えた瞬間から頭の中には世界記録という文字がチラついていた。記憶では確か11.79kgたったはず…!?

前回の大物が10.65kgそれよりも明らかにデカい。

12kgはまず超えているだろう…

気になって仕方ないので船上だがボガグリップ計測を行うと…

30lbスペシャルのボガグリップを振り切ったり振り切らなかったり…

13kgは確実にある…これはやらかしたな….!!!

日程を大幅延長してBESTを尽くしたとはいえ出来過ぎだ!!!

 

落ち着いてきた呼吸がまた乱れ始めた…

 

魚の撮影に入る。重い…魚の重量感がより感動を呼び、私の腕力を奪っていく…

本当に力が入らないのだ。立っての撮影など到底無理だ。膝が笑って使い物にならない。

こうやって座って膝の上に魚を乗せないと、魚の大きさに心が落ち着くまでは撮影は難しいのだ。

 

 

IGFAの基準に則って陸上まで魚を運び測定した。動画も撮影した。

数人測定に付き合ってもらった。リリースの動画も撮った。

元気に帰って行ってくれた。

全てが上手くいった。

 

もう一度タバコに火をつけた。

あたりはもう真っ暗になっていた。

私は本当に運が良い。

もう一回やってくれ!と言われてもこんな釣果は二度と再現できないだろう!!!

ありがとう!マレーシア!!!!

 

帰国してJGFAに記録申請の電話をかけた。

が…どうやら2月に更新されたようで私の記録は400g世界の頂点に及ばなかった。

ロマンは消えない…