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タライロンを求めて

ジャングルに強いと言われるClaroSimもここでは無力だ。

wifiLINEに一言返信するだけで10秒以上かかってしまう。

今は悪路をバスに揺られながら空港へと戻っているところだ。

電波状況で事後更新となりますが宜しくお願いします。

 

4日間タライロンを探してアマパー州を西へ東へ探し歩いた。

アマパタライロンと名が付くだけあってこのアマパー州ではどのエリアでも3〜6kgのタライロンはいるようである。

 

 

さっさと適当な場所で竿を出せば魚は触れるだろう。

しかし夢は大きく持ちたいものだ。

折角の大アマゾンである。

10kg以上が住まう

出来れば夢の大物が住まう川で竿を振りたいのが本音だ。

 

タクシーの運転手・魚屋・市場・釣具屋・釣り人・漁師・はては宿の女将さんにまで計何百人と聞き込んだ結果、6割前後が同じ地名を口にした。

以前この地を訪れた日本人の情報は信用出来ない…

自分の目で見て聞き込んで、その写真や実物の魚を見るまで私は信用しない。

取りこぼしの無いよう、いくつもの町を訪れた。

町から村へ。村から町へ。

 

深夜の国道で長距離バスを捕まえる。満員だったら引き返すという無謀な計画だ。

できればモーテルは使わず移動中に睡眠を取りたいのだ。

街の外れにある国道まで運んでくれたアミーゴ達。

途中寄り道してギャルを2人積んできた。イケてる奴らである。

 

 

車内はGun’sが流れている。全員ノリノリだ。

日本ではこんな時代は終わってしまったなぁと少し寂しく思いながら星空の下でバスを待つ。

 

 

運良くバスは捕まったが

超絶的に太ったおばちゃんの隣しか空いていない。

これはもう隣は誰も座れ無いだろうとチケット売り場で判断され、故意に空けてあるだろう席しかないのだ。

おばちゃんはギョロりと此方をにらみ

席をパンパンと叩いて、座って良いぞ。と言ってくれた。

隣に身体をねじ込んでスグだった。爆音のイビキであるパンチが効いている…次回は耳栓も持ってこよう…

眠れないまま6時間バスに揺られやっとそのエリアにたどり着いた。

 

 

今回も旅の目的は場所探しと友好関係を築く為にあるのだ。

勿論タライロンは釣りたいが、先ずは足場を固めたい所である。

また来たい!

と思える場所ならまた来れば良いのだ。

今回は時期があっているかすら定かではないからだ。

ピロテーロ(案内人)を探そうと宿を出て直ぐの事だ。

唐突であった。

いきなり背後からハイタッチのように肩を叩かれた。

左手に持っていたコーヒーがこぼれて腕にかかった。

思わず右手の拳を握り固めて、構えながら振り向くと

 

 

なんと西村君であった

彼は2週間前からこの土地を旅して同じくタライロンを探していたのだ。

危うく殴ってしまいそうになったが、旅先で目標を同じくする日本人に会うのは嬉しいものである。

 

 

ボリビアでも3年前にマナウスで出会ったカズさんに会ったし、今回は良く日本人に会う旅である。街を歩きながら色々と話を聞くと、キャンプして上流まで登ってくれるピロテーロが見つからず、1週間前後足止めを食らっているようなのである。

 

 

ポルトガル語を私より話せる男が困っているのだからこりゃ一筋縄ではいかないな

と思いながら2人でおしゃべりしながら川辺を歩く。

やはり正攻法が良いのでは?

と証明書をもらいに役場へ。

西村君が町中の人達にタライロンが釣りたい!と話しまくっていたおかげか、私の運か

あっさりインディオ保護区の許可証を手に入れた。