Translate »

柔よく剛を制す

今回はエルホリゾンテ80のテーパーについてお話しさせて頂きます。

El Horizonte80の開発コンセプトは

PE3号で120gまでのルアーを使い20kgまでの魚を狙うビッグベイトロッドです。

  • C50E6358-C298-4BCF-BCA2-FA7138560F5B

その中でレギュラーテーパーとした理由は以下の3点です。

①ロングキャストで正確にピンを撃つ為

エルホリゾンテ80は陸ッパリのルアーフィッシングロッドです。
ロングキャストがかなりの割合を占めます。相手との間合いを計り、正確に狙った場所にルアーをプレゼンテーションする。これを淡々と正確に行う事こそ、憧れの魚に近づく大一歩です。遠くまで正確に飛ばせるのであれば、ポイントによってはウェーディングなど水に入らないという選択肢も出てきます。
間合いが広い事は利点が多いのです。

  • CEA3F1B3-FC54-4916-876A-34048E153613

②ビックベイトアクションの為のレギュラーテーパー


先調子のファーストテーパーの竿と、胴調子のレギュラーテーパーの竿ではメリット・デメリットが相反してきます。
その中で、ビッグベイトのデッドスローの釣りにおいてファーストテーパーの竿では、ウィードや障害物に過敏にティップが反応して扱いづらく、根掛かりやすくなってしまいますし、糸の気配も消しにくくなります。
更にはビックベイトをトゥイッチ・ジャークさせる際にティップが入りすぎてしまい、ルアーの初速が上げにくくなります。
もちろんバイトがあった時はファーストテーパーの方がノリ易いですが、バイト以外の動作において、経験的に圧倒的にレギュラーテーパーに分があると考えています。

③ロッドが満月のように弧を描き、糸と針をいたわる事が出来るか!?

例えばこれが1mのアカメとファイトした後のルアーです。

  • FullSizeRender
針・リング・スナップは勿論、強度の高いものに交換して使用しますが、脆弱な部位はあっさり壊れてしまいます。

ですから、魚側から考えて、針→リング→スナップ→リーダー→ライン→竿→ドラグ(リール)
このセッティングが均一にバランス良く出来た上で、竿が弧を描いて吸収してこそ、脆弱部位に負担が集中する事を避けられるのです。
バッドパワーの強すぎる硬い竿で無理にファイトしていたら、リングが伸びるか、針は伸ばされてしまいます。

ですので、エルホリゾンテ80は皆様が想像しているより柔らかい竿だと思っています。

ガチガチのビッグベイトロッドでは無く、ツララ独特の曲がるブランクスを備えた、まさに柔よく剛を制すロッドなのです。是非曲げてみて下さい。

次回はガイドについてお話しさせて頂きます!