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コッコ中屋氏!御乱心!!!

20191230

ここはヒオ・アリラハ。

バルセロスから120キロ程離れていて、ピロテーロのジェットリオが生まれ育った地元の川だ。

その迷路のような川の先にあるラーゴ

(川と繋がった池)

隣の川はコーラ色のブラックウォーターだが、この川は透明。

水草も大量に生えている。ブラックウォーターとはPH値も当然異なる。

ムイト ボニート(大変 美しい)である。

このラーゴはインディオ達がカーディナルテトラなどの熱帯魚を捕まえて、街に売りに行く為の秘密の場所。

だから絶対に人には言わないのが当たり前だ。

採取が目的で無いとは言え、こんな素晴らしい場所に案内してくれたジェットリオには感謝の気持ちで一杯である。

地球にはまだこんなに美しい場所があるんだなぁ

アマゾン来て良かったなぁ

と、

美しい景色に心癒されていると

 

 

後部座席から悲痛な叫び声がラーゴにこだまする

 

中屋さん

『あかん!間に合わへん!』

『バヒガ ドイ!(お腹 痛い)

まるでプレーリードックのように辺りをキョロキョロ見回している。

瞳孔も完全に開いている…

 

中屋さん

『ハピド ポルファボール!(急いで お願いします!)

『コッコ ムイト プロブレーマ!                 ( 大問題!)

と訳の分からないポルトガル語

 

かなり切迫した状況のようだ。

 

 

ジェットリオ

『アキ プライヤー ナダ!(ここ 砂浜 無い!)

『ムイト プロブレーマ!(大問題だ!)

 

 

中屋さん

『なるほど!』

まるで取り憑かれたようにボートを降りる中屋さん

よほど予断を許さない切迫した状況だったのだろう…

 

重要な事なのでもう一度言おう

ここはインディオ達の大切な秘密の場所である!

 

 

あ〜あ

中屋氏の同意を得て使用しております

用を足した後のご満悦な中屋氏

中屋さん

『僕のコッコを沢山の魚達が食べに来てましたわ!美味しいんですかね?ハハハッ⤴️

 

 

絶好調そうで何よりである。

 

 

ジェットリオ

『コッコ マサル ムイト プロブレーマ…(💩 マサル 大問題…)

 

『もう少し上流に行ってトマバーニョ(入浴)しよう』

 

隣の船のTERUさんはクスクス笑いながら此方を見ている。

他のラーゴとは違い、ひんやり冷たくて最高に気持ちいい。

身体の疲れがグングンとれていく。

私が入浴している上流に目をむけると

 

 

あのポーズのまま中屋さんが動かない

写真は中屋氏の同意を得て使用しております

 

まッ!!まさか!!!

ヤッてしまったのか!!?

 

 

中屋さん

『チョットもよおしたんですが出ませんでしたわ!残念!ハハハッ⤴️

 

 

あッ!危ない!

なんて人なんだ!

 

私の頭の中から3年前のトラウマが鮮明に蘇った

 

 

 

時は遡り、

20161224

忘れもしない悪魔のクリスマスイブ

我々、黒い三連星はアラカ川にいた。

お昼には洗濯を兼ねて入浴をする。

夜では服が全く乾かないからだ。

このように入浴していると

私の3m位上流にいる中屋さんは

 

例のポーズで遠くを眺めたまま、時間が止まったかのように動かない

この時は、何してるんだろう?と思っていた。

 

その刹那

 

ブルブルッ!と彼は小刻みに震えた。

 

用を足した後になるアレだ。

 

 

え!本当にしたんですか!?

冗談ですよね!?

中屋さんは無言でニヤリと笑いながら股間を石鹸で洗っている

 

まさかね

 

あの紳士で名の通った中屋さんがまさか人前で脱糞など…そんな事ある訳が無い。

 

一安心して私も身体を洗おうとした瞬間

 

目の前に中屋さんのコッコ💩が浮かび上がったのだ!!

 

信じられない光景だった

 

今まで私は中屋さんを甘く見ていたのだ。

『ハハハッ⤴️ハハハッ⤴️

まるでビーチで水をかけあうカップルのように、中屋さんは私に水をかけてきた。

 

私は必死に逃げた。がしかし

 

中屋さんのコッコは、私の逃げた後にできる渦のような水流に乗ってどこまでも追いかけてくる!

 

何故だ!

何故コッコ💩が浮くんだ!?

 

犯人はコイツである

ファリーニャ

このイモを粉状にしたアマゾンの主食である穀物は、コッコに浮力を与えてしまうのだ…

 

浮力を得て、調子に乗った中屋コッコは、私と川の流れにぶつかって生まれた反転流にのって、私の半径1mをグルグル旋回し始めた…

 

まるで水を得た魚のように、私に襲いかかってきたのだ。

 

 

もうダメだ!!

間に合わない!!

被弾するのも時間の問題だ!!

 

 

触らないように手で水流を作って遠くに押し流そう!

 

私は周りを旋回する中屋さんのコッコに細心の注意を払いながら、水を掻いて遠くに遠ざけようとした。

 

その時だった

 

私の手に柔らかい

 

そう、あってはならない感触が伝わってきたのだ

 

何故だ!!

奴には触っていない筈なのに

 

何故だ!!

 

そう旋回するコッコは1つでは無かったのだ

 

ぬかった!!

 

切迫した状況では人間は周りがよく見えないと言う事がよ〜く分かった。

一気に身体の力が抜けた。

 

 

中屋さん

『アハハハッ⤴️アハハハッ⤴️

この男まだ私に水をかけ続けている

 

 

 

大人気ない大人の冬休みだった

 

 

これを見ていたジェットリオの父親とTERUさんは私達を冷ややかな目で見てこう言った。

『ドイド!(おバカ!)

TERUさん

『デリカシーが無いんですよ笑』

 

『中屋さん!何をしてくれるんですか!』

 

中屋さん

『武道家たる者、風上を取られたら負けなんですよ』

『だから上流を取られた時点でタカシは負けていたんですよ』

 

 

何を言っているんだこの人は

 

 

『中屋さんだから許せますけど、他の人だったら顔面にフルスイングしてますよ!!』

 

 

中屋さん

『ハハハッ⤴️面白かったでしょ⤴️

『旅の恥はかき捨てですよ!ハハハッ⤴️

※この内容・写真は中屋氏から同意を得て使用しております。

※この内容は残念ながら全て真実でありフィクションではございません。

 

今こうやってブログを書きながら思い出に浸って考え直してみると、私は本当に仲間に恵まれている。

普通は食中毒で体調を崩したりしたら、疲弊して、不平・不満が出る筈だ。

しかし中屋さんはこれを乗り越えて、更に身体を張って見事に笑い話に変えた。

こう言ったおバカな思い出は、3人が爺さんになっても、飲み会で笑いながらうまい酒が飲めるのだ。

こんなに幸せな事は無い。

1人で旅をする事の多い私にとって、こういう童心に戻ってふざけあえる仲間との旅はかけがえのない思い出なのだ。

中屋さん・TERUさん

ムイト オブリガード!!!