Translate »

エルホリゾンテ80 全長について

今回はエルホリゾンテ80の全体長についてお話させて頂きます。
8フィート(243cm)という全長の理由ですがこれは開発以前から経験値によって決まっていた長さでもあります。

エルホリゾンテ80の開発コンセプトは

PE3号で120gまでのルアーを使い20kgまでの魚を狙うビッグベイトロッドです。

DSC03008

そのコンセプトの中で以下の項目について検証を重ねてきました

①狙った遠距離のピンに正確なキャストがしやすいか。 

②4ozまでのビッグベイトを狙い通りに動かしやすいか。

③しっかりと対象に針を刺すフッキングができるかどうか。

④弓のようにしなり、PE3号を使いこなすファイテイングで糸と針をいたわっているか

⑤一人でランディングがしやすいかどうか

⑥一日振り続けれるバランスで仕舞寸法と持ち運びやすさはどうか

 陸っぱりからの釣りで私の考える竿は上記させて頂いた
キャスト→アクション→フッキング→ファイティング→ランディングという釣りの一連の動作が、PEラインを使う上でトータルバランスに優れた竿で無ければならないと考えています。

IMG_0417

ブランク有効レングス200cm

 私の個人の基準なのですが、ティップ~リールシートまでの長さをブランク有効レングスと勝手に呼んでいます。

 これが200cmを境に、ベイトタックルでは同じパワー・アクションでも随分使いやすさが変わってしまいます。ド遠投してただ巻く。そのためのロッドならこの限りではなくもっと長くても良いでしょう。
 
 つまり4ozまでを中心とした中量級ビッグベイトにおいてブランク有効レングスが200cmを超えてくると、ピンスポットに投げにくい・ジャークなどロッドアクション操作がしにくい・長すぎて魚をランディングし難い・というデメリットの方が目立ってきます。トータルバランスが重要なのです。

 私がロングロッドの探求として今まで何本も7~11フィートの竿を自作して苦悩した折、この200cmという長さが最も遠距離のピンポイントに投げやすく、かつルアーを思い通りに操作し、河川など流れがある場所でのラインメンディングができるギリギリの長さなのです。

 陸からの釣りがエルホリゾンテ80の主戦場。ロングロッドでありながら長さを感じさせない絶妙の長さであり、遠距離専用の竿を探求し続け導き出した一つの基準値がこの200cmという長さなのです。

FullSizeRender

リアグリップ35cm

 リアグリップの長さは個人の好みが強く影響します。私は短すぎない程度に短いリアグリップが好みです。

 ロングロッドの場合、このリアグリップ35cmという長さがロングキャスト時にグリップエンドを引き、ロングキャストをアシストする 「引き手」 を上手に使えて、ロッドが持ち重りしない短さの基準値だと判断しています。

 中距離戦を主軸としたボートロッドはもともと全体長も短いですし、バランスをとるうえでは短くてもよいと思います。

 しかしこれは陸っぱり用のロッド。遠征時には毎日何時間も振り続けるのでバランスは欠かせません。

 ルアーを詰め込んだライフジャケット着用時にも、ロッドエンドが邪魔になりにくいように、河川などの流水域でラインメンディングのしやすさから35cmとさせて頂きました。

IMG_0037

 ブランク有効レングス200cmとリアグリップ長35cmの2つの長さでリールシートを組み込むと、おのずと長さは8フィート243cm前後となります。決してエルホリゾンテ70の兄弟竿だから8フィート…なんて事では御座いません。経験と検証が生んだ長さでです。次回はテーパーについて書かせて頂きます。宜しくお願い致します。